イタリアは都市ごとにまったく表情が異なる国です。ローマの荘厳な歴史、フィレンツェの芸術、ボローニャの学生街の活気──それぞれの体験を振り返ることで、ただの観光ではなく「暮らすように旅する」感覚を得ることができました。
この記事では、ローマからフィレンツェ、ボローニャを経てミュンヘンへ抜けるまでの8日間をまとめます。
ローマ:歴史と混沌の街で体力を試された3日間

- 訪問先:国立近代美術館、ボルゲーゼ広場、スペイン広場、トレビの泉、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂、コロッセオ、バチカン市国
- 印象:
- 名作の数々に圧倒される一方、観光地は常に人であふれ、体力と集中力を奪われました。
- イタリア観光の洗礼を受けたのは「混雑と予想外の消耗」。下調べ不足や体調不良も重なり、効率よく楽しむ難しさを実感しました。
学び
- 美術館や観光地は「見るものを絞る」勇気が必要。
- 体調管理は旅の計画そのもの。休養日を組み込むべき。
フィレンツェ:芸術の都で迷子になりながらも名作に浸る

- 訪問先:ウフィツィ美術館、ヴァザーリの回廊、アルノ川、ヴェッキオ橋
- 印象:
ウフィツィ美術館の広さと案内不足に翻弄され、ヴァザーリの回廊入口を探して右往左往。
それでも展示室ごとに現れる名画、そして回廊から見下ろすアルノ川の光景は圧巻。
カフェやスーパー利用も含め「観光地価格」と「地元価格」の差を体験できた。
学び
- 大規模美術館は事前にルート把握を。
- 観光地の食事は割高でも、スーパーとバールを使えば生活コストを抑えられる。
ボローニャ:学生街と本場のボロネーゼ

- 訪問先:マッジョーレ広場、エルベ市場、ボローニャ大学、Osteria dell’Orsa
- 印象:
大学生の多い街並みは観光地とは違う生活感にあふれてました。
本場のボロネーゼ(タリアテッレ・アル・ラグー)は、肉の旨味が主役で日本のボロネーゼとは別物。
外国人との交流を試みるも英語力不足で撃沈。でもそれすら思い出になりました。
学び
- 観光名所よりも「日常の市場や大学街」にイタリアのリアルがある。
- 語学力の不足は痛感するが、それ以上に「声をかける勇気」が大切。
移動とハプニングから得た教訓

- ローマ→フィレンツェで電車に乗り遅れ、追加出費。
- フィレンツェSMN→Firenze Campo Marteではドア故障に翻弄される。
学び
- ヨーロッパ鉄道はトラブルがつきもの。アプリと掲示板を両方確認し、余裕を持っても情報の解釈を誤れば意味がない。
- 不測の事態も「記事のネタ」になると考えれば前向きになれる。
結論:失敗も含めて「暮らすように旅する」
イタリアを南から北へ移動して感じたのは、観光名所を巡るだけでは得られない「街の生活感」。スーパーやバール、大学街などで過ごす時間こそ、旅を特別にしてくれる要素でした。
失敗やトラブルは多かったけれど、それらも含めて「学びに変える」のが長期旅行の醍醐味。
次はミュンヘン・ベルリン・パリ・ロンドン編へと続きます。


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