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導入|芸術の都で、頭がクラクラしていた朝
朝、目が覚めた瞬間から頭がぼーっとします。完全に二日酔い。
そんな状態でも観光の予定は動きます。メトロ8号線に乗ってオルセー美術館へ向かいます。
昼前にはなんとか到着。
パリ・ミュージアム・パス(PMP)を提示すると、予約なしでスムーズ入場。昨日のルーヴルの混雑が嘘のようでした。
この日、芸術を“理解する”とは何かを、少しだけ実感しました。
オルセー美術館|建物そのものがアート

館内は予想以上に混んでいましたが、ガラス屋根から差し込む光と鉄骨の装飾が見事で、
「展示を見に来たのか、建物を見に来たのか分からない」レベル。
駅舎を改装した美術館だけあって、天井が高く、圧迫感がありません。
美術品そのものもいいけれど、構造体のデザインまで芸術的にしてしまうのがフランスらしい。
展示を追うよりも、空間を“体験”するタイプの美術館でした。
パリ・ミュージアム・パスを持っていると、オルセーは予約なしで入場可能でしたが、予約をした方が確実だと思います。
ルーヴルの行列で消耗した翌日に来てちょうど良かったです。
MONOPRIX|暖かいご飯

オルセーで体力を消費した後はスーパーを探します。近くにモノプリの表示があり向かいました。ここにはパスタなどが暖かい状態で販売されていました。
冷たいサンドイッチを予定していましたがこれは嬉しい誤算です。
クリームソースの何かとライスがセットになったものを購入。
これで5ユーロ程度は安いです。カトラリーはレジで購入できフォーク、ナイフ、スプーンとナプキンのセットが0.35ユーロです。買ったお店の前で食べました。
オランジュリー美術館|「分からなかったモネ」を理解した日

次に向かったのはオランジュリー美術館。
ここでは40分待ち。金属探知機が1台しかなく、列がまったく進みません。
ようやく入場して、モネの《睡蓮》の前に立ちます。

正直、最初の印象は「でかいな」だけ。
なぜこれが世界的傑作なのかわかりません。
でも、GPTとの会話で「モネはこの池を数十年かけて描き続けた」と聞いた瞬間、
見方が変わりました。
彼が描いていたのは風景じゃなく、時間そのものでした。
タイムラプスもない時代に、筆で光の移り変わりを記録した執念の軌跡。
酔いの残る頭でも、そこだけは鮮明に理解できました。
モネに満足して、血糖値を上げに行く

芸術を理解したあとは、MONOPRIXOpera店で鶏のテンダーロインフライ、サンドイッチ、チョコレートのタルトを購入。
オルセーよりテンションが上がります。

帰りに立ち寄ったAldiで1kgのバナナが0.99ユーロ。
今日いちばん感動したのはここでした。
ヨーロッパの果物の安さは、アートより生活を豊かにします。
宿に戻り、早めに一日終了。
結局、モネもAldiも、「執念が報われる世界」という点では同じなのかもしれない。
二日酔いでも旅は回る|パリ観光を“省エネ設計”する
この日の学びは、「体力も時間も、芸術鑑賞の一部」ということ。
無理して詰め込むより、少なく深く見るほうが満足度は上がる。
そしてもうひとつ。
旅先で“体調不良を想定したルート”を作っておくと、
失敗が経験に変わる。
今回の省エネ観光ルートの作り方
- 午前:駅近・屋内施設(オルセーなど)
- 昼:スーパー or カフェで軽食
- 午後:徒歩圏の小規模美術館
- 夜:スーパー飯 or 早め帰宅
自分の旅を“言語化”して価値に変える
「日本語で綴った体験を英語にして届ける」ことで、
旅の価値を拡張しています。
あなたのブログや旅行記も、
海外の読者に届く英語にリライトすれば、
それはもう個人メディアという小さな作品になります。
まとめ:理解できなかったものを、理解できるようになる旅
- 芸術でも旅でも、“分からなかった”に興味を持つことが大事
- 二日酔いの日こそ、省エネルートを試すチャンス
- 言語化することで、旅は思い出から資産に変わる
二日酔いの頭でも、ひとはちゃんと成長するらしい。


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