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遅めのスタート、そして恒例のオフライン
今日は少しゆっくりめの起床。気づけばもう10時半。なぜか恒例になりつつある「オフライン状態」での一日の始まりです。もはや私の旅はオフラインから始まるのがルールのようです。4Gの表示はあるのにネットに繋がらないという不思議な状態に慣れてきました。無理にeSIMにするより海外で実地SIMを買った方が値段も通信も良かったかもしれません。

とりあえず気を取り直してお外へ出発。お昼にはまだ少し早いけれど、お腹が空いてきたので何か食べようと街を歩き出しました。
街歩き:広場と市場と学生街

まず足を運んだのはマッジョーレ広場。ボローニャの象徴的な場所だけあって観光客でにぎわっています。石畳に座って写真を撮る人、観光ガイドの旗を追う団体、のんびりジェラートを食べる家族連れ。多国籍な人の流れを眺めているだけで街の空気が伝わります。何故か広場の中央にはテントがいっぱい張ってありました。

次に向かったのはMercato delle Erbe(エルベ市場)。生鮮食品や総菜がずらり。11時ごろ到着したため、食事ができる店はまだ準備中です。それでも外の階段では、パニーニを買ってその場でかぶりつく人たちがいました。観光客というより地元民の昼前の軽食スタイル。野菜や肉の匂いが混ざり合い「これぞイタリアの日常」という雰囲気です。チーズ売り場には3人ほどの行列ができていました。

その後はカヴァティッチョ公園へ。ベンチに座る学生やカップルを眺めながら休憩。大学の街ボローニャらしく若者が多いです。
駅の予行演習
続いてボローニャ中央駅へ。昨日は宿からの徒歩ルートを断念しましたが、今日はついに徒歩で達成しました。駅構造や電光掲示板を確認します。明日は6時間かけてミュンヘンへ移動する大事な日です。失敗すれば大きな痛手なので、前日に“予行演習”をしました。
ただ、昼前の12時台にはちょうど良い電車は表示されておらず。結局は明日の運に任せるしかないです。
食の冒険:エスプレッソ、コルネット、そしてボロネーゼ

昼食を求めて駅近くをぶらつくも、ビアバーは閉店中。仕方なく近くのバールへ。注文したのはエスプレッソとコルネット(クロワッサン)。2つでわずか3ユーロ。
コルネットは表面に砂糖がまぶされ、指先がベタつくほど。でもその甘さとバターの香りが絶妙です。エスプレッソは人生初で、砂糖をたっぷり入れるイタリア流を真似すると苦味の奥にコクが広がります。「これは好きかもしれない」と思える味でした。
12時半を過ぎてもビアバーは開かず。そこで向かったのが学生に人気のOsteria dell’Orsa。13時前に到着した時点で行列ができており、15分ほどで入店。
注文したのは名物のタリアテッレ・アル・ラグー(日本では“ボロネーゼ”)。濃厚な牛肉の旨味と赤ワインが抜群に合い、トマト感よりも肉の味が際立ちます。「これが本場のボロネーゼか」と唸りました。値段はワインと合わせて11ユーロちょっとぐらいでした。
人との交流

斜め向かいのテーブルに座っていた東洋系の若い男性に思い切って話しかけてみました。しかし、リスニング力不足で会話がかみ合わず。相手は流暢に話してくれているのに、私が理解できない。自分から話しかけた手前、無理に会話を続けましたが、パスタの味がわからなくなるほど気まずい空気に。日本のトマトたっぷりパスタが恋しくなりました。
最後は握手で別れましたが、不思議と話しかけて良かったと思いました。「通じなくても会話を試みたこと自体に意味がある」と感じられました。
夕暮れの街とスーパー晩ご飯

食後はボローニャ大学周辺をぶらつき、学生街らしい活気を感じながら写真を撮影。夕方にはスーパーに寄り、割引パックサラダを購入。フェタチーズとオリーブ、ザジキソースのサラダでした。値段は3.5ユーロの3割引。豪華な外食も良いけれど、こうした地元スーパーでの買い物こそ地元感覚が味わえます。
明日への予告

今日はゆるい観光と食の体験が中心でしたが、それでも街の雰囲気を存分に味わえました。途中でボローニャにある斜塔の写真を撮ったりもしました。
明日はボローニャからレイルジェットでミュンヘンへ。6時間の長旅。これまでトラブル続きなので、果たして無事たどり着けるのか。続きは次回の記事で。



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