フランス・パリで1週間以上滞在する人にとって、最もコスパの良い交通手段が Navigo Semaine(週パス) です。
ただし、実際に使ってみると「買い方がよく分からない」「写真が必要?」「検札で止められる」など、細かい落とし穴が多め。
この記事では、私が実際に Navigo Semaine を使って体験したリアルな買い方・使い方・注意点をまとめます。
Navigo Semaineとは?(概要)
- 月曜〜日曜の1週間だけ使える定期券
- ゾーン1〜5の範囲なら地下鉄・RER・バスなどが乗り放題
- 週パス自体は 31.60€(2025年時点)
- 初回は Navigo Découverte(物理カード) を作る必要があり、カード代が約5€
- 旅行者でも普通に作れる
Navigo Semaineが向いている人
- パリに1週間以上滞在する
- 郊外(Créteilなど)に拠点がある
- 地下鉄やRERを1日3回以上乗る
- 交通費を気にせず動きたい
買い方:窓口で「Navigo Semaine」と言うだけ
私は Navigo Semaine を 窓口で購入しました。自販機はメニューが複雑で、初回は間違えやすいため窓口が確実です。
窓口で「Navigo Semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)」と伝えると、スタッフが「スメーヌ?」と聞き返してきて、奥から新しいカードを持ってきてくれました。クレジットカードで支払いをしてカードを受け取れば完了です。
実際の移動記事はこちら
機械は2種類ある:チャージ専用 / 物理カードも買える機械
Navigo関連の券売機は外見が似ていますが、役割が違います。
- チャージ専用の機械:既にカードを持っている人が週パスなどを追加するためのもの
- 物理カード(Navigo Découverte)も買える機械:チャージ画面の横にカードの出口スロットが付いているタイプ
見分け方:チャージ部分の横にカードの出口がある=物理カードも買える機械
旅行者が初回にカードを作るときは、この「カード出口付きの機械」か、窓口に行くのが安心です。
【超重要】Navigo Semaine は“写真と名前”が必須
Navigo Semaine は 本人用の定期券扱いのため、カードに写真と名前を貼る必要があります。
写真は駅で撮れる
- 大きめのメトロ駅には証明写真機が必ず置いてある
- その場で撮影すればOK(クオリティは普通)
のりは不要。カード側に粘着が付いている
カードの写真貼付欄には、最初から粘着シールが付いています。 写真を切って貼るだけでOKなので、のりを持ち歩く必要はありません。
ただしハサミは必要
証明写真機で出てくる写真は1シートになっているため、カードサイズに切り抜く必要があります。
ハサミを持っていなければ、ホテルやAirbnbで借りる、もしくは街中のスーパーで小型のハサミを買うのが良いです。
検札(コントロール)は普通にある|私の体験談
Navigo Semaine を使い始めて4日後くらいに、初めて検札に遭遇しました。その日は検札強化日だったらしく、同じ日に2〜3回カード確認がありました。
写真・名前が無いとアウト扱い
カードを見せた際に、名前も写真も無かったため、係員に
「次はペナルティ(罰金)だからね」 と言われました。 パリでは検札は珍しいものではなく、観光客でも普通に止められます。
改札の通り方・乗換のコツ
- 入口はタッチ式で、カードをかざすとゲートが開く
- 乗換は「路線番号+色+終点方向」だけ追えばOK
- “Sortie(出口)”は改札外へ向かうので注意
混雑と治安のクセ
- 朝の通勤時間帯は特に混雑(郊外→中心部)
- 夜は駅によって雰囲気が異なるため、暗い場所は早足で
- スリは混雑駅・観光地近くで多い
他チケットとの比較(簡易表)
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Navigo Semaine | 月〜日で乗り放題。名前+写真が必要 | 1週間以上滞在/移動が多い/郊外拠点 |
| Navigo Easy | 簡単・チャージ式。カード代2€ | 短期滞在/市内観光が中心 |
| T+(単発) | 1回乗車用。観光客向きではない | 1日1〜2回しか乗らない |
まとめ
Navigo Semaine は、滞在日数や拠点が合えば最強の移動手段です。ただし、写真と名前の登録は必須で、検札で普通に確認される点だけ注意してください。
週パスを使うことで料金を気にせず動けるため、観光効率も体力も大きく節約できます。


コメント