海外でパスポートを盗まれた・失くしたら最初にやる順番|当日から立て直すチェックリスト

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海外でパスポートが盗難・紛失すると、頭が真っ白になります。
でも、ここで一番大事なのは「正確な原因究明」ではなく、やる順番を固定して進めることです。
この記事は、パスポートの盗難・紛失に備えて「何からやるか」を先に固定できるよう、時間軸(0〜2時間/当日中/翌日以降)で整理しています。もし実際に起きてしまった場合も、そのままチェックリストとして使えます。


忙しい人向け:最短ルート(30秒)

  • 安全確保:危ない場所から離れる
  • 被害範囲の確認:パスポートだけ?財布やスマホも?(分岐が変わる)
  • カード停止(財布も消えた人だけ):不正利用は現実に起きる
  • 警察へ届出受理番号(Case Number)を必ず取る
  • 在外公館へ再発行帰国のための渡航書かを選ぶ
  • 次の移動がある人:航空会社・鉄道・宿の予約変更の可否を確認

    出発前に“やられる場面”を潰したい人は、先にこれだけ。▶︎ スリ対策の要点

0〜30分:まずやること(ここで9割決まる)

1) 安全確保と「戻らない判断」

盗難現場っぽい場所に戻るのは、危ない上に成果が薄いことが多いです。
まずは人が多い場所(駅の窓口、ホテル、カフェなど)に避難して、呼吸を整えます。

2) 被害範囲を確認(パスポートだけ?バッグごと?)

ここでの確認は最低限でOKです。原因が盗難か紛失か曖昧でも、手続きは進められます。
ただし、次の分岐は早めに決めます。

  • A:パスポートだけ無い(財布・スマホがある)
  • B:財布も無い(カード停止が最優先に入る)
  • C:スマホも無い(ログイン・連絡・予約確認が一気に難しくなる)

30分〜2時間:「次に必要になるもの」を先に集める

公館手続きや予約変更で必要になるのは、だいたい同じです。
探すのは今。後でやると、だいたい見つからずに時間が溶けます。

1) 予約・移動の証拠を確保(メール・PDF・スクショ)

  • 航空券/鉄道チケット/宿予約のメール
  • 保険の契約情報(証券番号など)
  • 身分確認に使える情報(免許証、マイナンバー、写真データなど)

2) パスポート情報の控えを探す(番号・発行日・期限)

パスポート番号が分かる控え(写真・PDF・メモ)があると手続きが早いです。手元に無い場合は、航空会社や宿の会員ページに保存した「旅客情報」を先に確認します。
「番号が分からない」だけで、現地手続きが面倒になることがあります。

3) スマホが手元にない時は、“ログインする画面”を確保する

同行者の端末、宿のPC、手元のタブレットなど、何でもいいのでメールとクラウドにログインできる環境を確保します。
これがあると、手続きの難易度が一気に下がります。

スマホまで消えると、連絡先とログインで詰まりがちです。今の対応とは別に、次回に備えるなら 2段階認証・バックアップの事前設計 だけ把握しておくと立て直しが早くなります。


当日中:警察への届出(目的は「受理番号」を取ること)

1) 何を取りに行くか:受理番号(Case Number)

警察は「犯人を捕まえる場」ではなく、あなたにとっては書類(受理番号)を取る場所です。
ここを逃すと、あとで公館手続きが重くなります。

2) 言い方テンプレ(盗難か紛失か曖昧でもOK)

細かい推理は不要です。事実だけを短く言います。

  • I noticed my Japanese passport is missing.
  • I need a police report or a case number to re-issue my passport at the embassy.
  • It happened around (time) at (place). I realized it when (situation).

ポイント:「なぜ来たか(公館手続きに必要)」を一言入れると、話が早く進むことがあります。


翌日以降:在外公館での手続き(再発行 or 帰国のための渡航書)

1) まず決める:旅を続けるか、帰国を優先するか

今の状況最優先アクション選びやすい手続き
数日以内に帰国する帰国便確認 → 警察 → 公館帰国のための渡航書(条件確認が必須)
旅を続けたい(時間に余裕あり)警察 → 公館 → 写真・書類の準備パスポート再発行(国・窓口で日数差あり)
スマホ・財布も全部ない連絡手段確保 → カード停止 → 公館公館で「援護」相談も含めて動く

2) 戸籍が必要になることが多い(家族に早めに頼む)

再発行や渡航書で、戸籍謄本(6ヶ月以内)や、戸籍電子証明書提供用識別符号が必要になるケースがあります。
国や公館で要件が微妙に違うので、最終的には滞在国の日本大使館・総領事館の案内を確認してください。
家族に依頼するなら「役所で取得→写真で送る(のちに原本郵送)」という手順が発生するので、早いほど助かります。

3) 渡航書は「経由地の条件」で失敗しがち

帰国のための渡航書は、直行便または経由地に入国しない経由便が前提になることがあります。
経由地によっては「乗り継ぎでも入国扱い」になる場合があるので、航空会社に条件確認を入れてください。
この確認をサボると、空港で詰まります。


旅を続ける人向け:現実的な立て直し(移動・宿・決済)

ここから先は「制度」よりも「運用」です。
カード停止後の決済、次の移動、宿チェックイン。
困るのは手続きより、旅行を続ける部分です。

  • 次の国境越えがある → 予約変更・本人確認の要件を早めに確認
  • 宿のチェックインが迫る → 本人確認が必要な宿もあるので、手元の身分証や予約名義が分かる情報も一緒に出せる状態にします。
  • 決済が不安 → 現金の確保、別カード、同行者支払いなど「回る形」を作る

よくある落とし穴(ここだけで事故が減る)

  • 受理番号を取っていない(あとで公館手続きが重くなる)
  • 公館に行ったが写真がなくて出直し(営業時間も絡んで地獄)
  • 連絡先がスマホだけ(カード会社・保険・航空会社に辿り着けない)
  • 戸籍関連を後回し(日本側の手配に時間がかかる)
  • 経由地条件を確認していない(渡航書で通れないケースがある)

最後に:困った時のための「最小の準備」

起きた時の手順は上にまとめました。
起きた時に困りにくくするためには、パスポート/現金/身分証を同じ場所にまとめない(バッグとキャリーで分ける)ことが重要です。

移動日の「充電・通信・作業」をどう割り切るかは、別ページにまとめています。
▶︎ 移動・作業が重くならない装備の全体像(7週間実録)


補足:国・公館でルールが違うので、最終確認はここ

必要書類や所要日数は国や窓口で差が出ます。必ず滞在国の大使館・総領事館の案内を確認してください。
(例:在英国日本国大使館の「盗難紛失、渡航書」の案内には、必要書類や渡航書の条件が整理されています)

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