ドイツ3都市(ミュンヘン/フュッセン/ベルリン)を鉄道で回ったログと、実際に役立った実用情報だけをまとめました。
ドイツは、街ごとにキャラが違いすぎます。移動も含めて「別ゲー」なので、このページは“迷子防止の母艦”として使ってください。
TL;DR(忙しい人用)
- ルートは ミュンヘン → フュッセン(城) → ベルリン(南→北)
- 鉄道は「行き先」と「時間」が合ってれば勝ち(列車名が変なことは普通にある)
- オクトーバーフェストは“観光”じゃなく文化。ただし財布は軽くなる
- ノイシュヴァンシュタイン城は予約と坂道とロッカーで決まる
- 節約は余裕。スーパー中心なら食費1日10€以下も現実的
0. このページの使い方(おすすめの読み順)
- 移動で詰まらないための最低限(DB/チケット/乗り換え)
- 今回のルート俯瞰(所要時間の感覚)
- ミュンヘン(オクトーバーフェスト) → フュッセン(城) → ベルリン(観察都市)
- 全都市共通の実用ガイド(物価・現金・日曜)
- 個別記事リンク集(深掘り用)
1. 最初に:ドイツは「移動の国」。ここで詰まらない

ロンドンまとめが強い理由が「移動の悩みを先に潰してる」点なら、ドイツまとめも同じ型に寄せます。
ドイツは鉄道(DB)で都市をつなぐのが基本。ここがスムーズだと、旅のストレスがごっそり減ります。
1-1. 列車名が違う?あるあるです(BRBとRBの罠)
予約サイトでは「BRB62700」みたいに表示されてるのに、駅の掲示板では「RB68」になってる。
これ、ドイツでは起こります(人類に優しくない仕様)。
結論はシンプルで、「時間」と「行き先」が合っていればそれでOKでした。
1-2. 掲示が直前まで出ないことがある
出発時刻が近いのに電光掲示板に表示が出なくて焦るやつ。これも起こります。
駅でやることは、ホーム番号が出たら即移動、それだけ。
1-3. チケットは「比較が面倒ならOmioで一撃」
私は都市間移動の購入・時刻確認に Omio を使いました。日本語対応なので、旅先で脳を節約できます。
一方で、ドイツ鉄道公式の DB Navigator を使う人も多いので、比較好きならそちらでもOK。
▶ 列車区間の料金・所要時間・探し方は、こっちに一冊化しています:
ヨーロッパ列車移動まとめ(Omioで最安値を探すコツ)
1-4. ベルリンのバスは“前払い”+クレカ非対応がある
フュッセン→ベルリン移動日のメモですが、ベルリン到着後のバスで「チケット前払い制」「クレカ非対応」に当たりました。
地味に詰みポイントなので、現金か、券売機で先に買う前提で動くと安全です。
▶ 実際の移動ログ:フュッセン→ベルリン ICE一等席レビュー(少し遅延あり)
2. 今回のルート(南→北)と所要時間の感覚
今回のドイツは、ミュンヘン → フュッセン → ベルリンで抜けました。
「都市の空気が変わる」だけじゃなく、旅のテンションの種類まで変わります。
- ミュンヘン:落ち着いた都市+祭り期間だけ街が巨大テーマパーク化
- フュッセン:絵本みたいな町+坂の上に城(体力と予約で勝負)
- ベルリン:首都なのに混ざり方が独特。観光より観察が刺さる
3. ミュンヘン:オクトーバーフェストは「文化」だった

ミュンヘンは普段は落ち着いた都市なのに、オクトーバーフェスト期間だけ街が別人格になります。
そして、財布は軽くなります(文化体験の代償)。
3-1. テントに入れない日もある(そして計画は死ぬ)
到着したら入口閉鎖。「17時からオープンです」のアナウンスで、ビールテントはしご計画が崩壊。
この日は切り替えて、街歩きとスーパーで“生活の空気”を観察しました。
▶ ログ:旅行9日目|ミュンヘン初日、オクトーバーフェスト入れなかった日
3-2. Augustiner-Festhalle:1Lジョッキは飲み物じゃなく筋トレ
本番はアウグスティナーへ。1Lで約14.5€+チップ、フードも乗せると出費はしっかり。
でも、観光イベントというより地元文化として根付いてる空気が強くて、「なるほど、これが本場か」と腑に落ちました。
4. フュッセン:ノイシュヴァンシュタイン城は「予約と坂道」で決まる

フュッセンは「城を見に行く町」です。
動線はだいたい 列車 → バス → 坂道。つまり、ロマンの前に体力が必要。
4-1. 予約時間は“駅到着から1〜1.5時間後”が安全
「入場15分前集合」と書いてあっても、現実はバス移動+坂道+写真タイムが入ります。
なので私は、駅到着から1〜1.5時間の余裕を推奨します(ゆっくり歩く人は特に)。
4-2. 成功の3点セット:ロッカー/防寒/坂道対策
荷物があると坂で詰みます。ロッカー確保は早めに。あと、城周りは普通に冷えます。
「ヨーロッパ秋だから大丈夫でしょ」って油断すると、山の空気に現実を教えられます。
▶ 城だけの完全版:ノイシュヴァンシュタイン城 観光モデルプラン(注意点まとめ)
5. ベルリン:観光より「観察」が向いてる都市

ベルリンは、名所を回るだけだと薄味になりがちです。
おすすめは、エリアを変えて歩いて、空気の違いを観察すること。治安も雰囲気も、ちゃんと差があります。
5-1. “観察ミッション”(小さく視点を更新する)
- 日曜の街を歩く(店が閉まる国のリズムを体感)
- 図書館に行く(「観光都市じゃない生活」を見る)
- マーケットでローカルの買い物を観察する(会話のテンポが違う)
▶ ベルリンの入口(移動日):フュッセン→ベルリン ICE移動レポ
▶ 定番+日曜スーパー:戦勝記念塔・ブランデンブルク門・日曜も開いてるREWE
▶ 広い公園の治安と動線:テンペルホーフ空港公園ガイド
▶ 図書館体験:シャルロッテンブルク&アメリカ記念図書館
▶ 街歩き:ラウゲレンデ散策
▶ 大聖堂:ベルリン大聖堂でパイプオルガン
▶ 最終日:テレビ塔とデカトロン
▶ マーケット:Winterfeldtplatz ファーマーズマーケット
6. ドイツの実用ガイド(全都市共通)

6-1. 交通(Uバーン・バス・長距離列車)
都市内は、ベルリンのUバーンとバスだけで十分カバーできました。Googleマップの経路案内が普通に使えます。
都市間はDBの長距離列車(ICEなど)。詳細は列車まとめへ:ヨーロッパ列車移動まとめ
6-2. チケットアプリ(DB Navigator / Omio)
複雑なアプリを使わなくても旅は成立しましたが、一般的にはDB Navigatorが王道。
私はOmioで検索と購入をまとめてラクしました(比較が面倒な人におすすめ)。
6-3. スーパー・外食の価格帯(節約は普通にできる)
スーパーを使えば、ミュンヘン・フュッセン・ベルリンいずれも食費1日10€以下に抑えられました。
- 水:1€前後で2Lボトル
- 冷凍ピザ:4€以下
- パン・クロワッサン:1€以下
- ソーセージ:3€前後で大きめ4本入り
- バナナ:1kgあたり1€以下
外食は日本より高め。フュッセンでも20€あれば1食しっかりの印象でした。
6-4. 現金とキャッシュレス
基本はクレカでOKでした。
ただしオクトーバーフェスト会場内は現金を使う場面が多く、ビールやフードで合計30€程度を現金で支払いました。少額現金は持っておくと安心です。
6-5. 日曜の営業状況とトイレ事情
ドイツは日曜に店が閉まります。ベルリンで開いていたのは中央駅構内のReweくらい。週末またぐなら土曜に買い出し推奨。
トイレは「詰んで探し回る」ほどではなかったですが、カフェや施設で早めに済ませるのが安全です。
7. 使ったお金の目安(宿泊費を除く)

節約の現実ラインはこんな感じでした。
- ミュンヘン/ベルリン:スーパー中心なら1日10€以下も可能
- フュッセン:観光地価格でも、外食は20€あれば成立
- 全体:食費・日用品は1日20€見ておけば安定
ベルリンの例:インビスのカリーブルスト+ポメスで7€前後、冷凍ピザは4€以下など。
8. タイプ別おすすめルート(迷う人用)

8-1. 旅行初心者:まずはミュンヘン単体
動線がシンプルで治安の振れ幅が小さめ。中央駅周辺で生活が完結しやすいです。
→ ミュンヘン初日ログ / オクトーバーフェスト本番
8-2. 王道+非日常:ミュンヘン+フュッセン(城)
“1日だけ冒険を挟む”のに最適。ただし予約と坂道があるので、完全初心者より「ちょい手間OK」な人向け。
→ ノイシュヴァンシュタイン城モデルプラン
8-3. 観察好き・文化摩擦が欲しい:ベルリン長め
名所を急いで回すより、街を歩いて「混ざり方」を見ると面白いタイプの都市。
→ ベルリン観光1日目 から時系列でどうぞ
9. おすすめ記事リンク(深掘り用)
- 旅行9日目|ミュンヘン初日(オクトーバーフェスト入れなかった日)
- ミュンヘン旅行記|オクトーバーフェスト本番体験
- ノイシュヴァンシュタイン城モデルプラン(注意点まとめ)
- フュッセン→ベルリン ICE一等席レビュー(移動ログ)
- ヨーロッパ列車移動まとめ(Omioの使い方込み)
- 石畳に強い靴比較(All Star/ランニング/トレッキング)
- 7週間ヨーロッパ旅で本当に使った道具まとめ
ドイツは「1つの国」なのに、都市ごとに人格が違っていて、旅として飽きません。
そのぶん、移動・予約・日曜ルールみたいな地味な罠も混ざります。
このページはそこを先に潰して、“観察”に集中できるように作りました。
