ユーロスターという「完成度の高い移動」を、最後まで快適にした実体験ベース
7週間のヨーロッパ旅を振り返って、移動手段として特に印象に残っているのがユーロスターです。
国境を越えるにも関わらず流れはスムーズで、車内は静か、揺れも少ない。
体感としては、ヨーロッパの鉄道旅行の中でもトップクラスに快適でした。
だからこそ、この移動でストレスを感じなかった道具は、
他のヨーロッパ鉄道や長距離移動でも、そのまま通用しました。
この記事では、「7週間の長期旅行」というスケールの中で、
ユーロスターという快適さの基準を邪魔しなかった道具だけをまとめています。
おすすめ商品を並べる記事ではありません。
なぜそれで足りたのか/どこで助けられたのかを共有するためのまとめです。
① スーツケース|ユーロスターで扱えるサイズかどうかが分かれ目

7週間旅で一番判断を間違えられない装備が、スーツケースでした。
私は65Lサイズを使用しましたが、ユーロスターの荷物棚や足元スペースを考えると、
無理なく扱える上限がこのサイズ感だと感じています。
- 上部の荷物棚に載せられる
- 重すぎず持ち上げられる
- 状況によっては足元にも置ける
ユーロスター自体は快適ですが、荷物だけは別です。
これ以上大きいサイズになると、快適さを削る側に回ります。
7週間旅だからといって「大きい方が安心」で選ぶと、
移動のたびに扱いづらさがついて回りました。
② セカンドキャリー|4週目で限界が来た話

出発時は、セカンドキャリーは不要だと思っていました。
ですが、旅は後半になるほど確実に荷物が増えます。
4週目あたりで、「これ以上メインキャリーに詰めるのは無理だな」と判断しました。
セカンドキャリーを追加して一番変わったのは、
移動日に考えることが減ったことです。
- 保安検査でサッと出せる
- 無理な詰め込みをしなくていい
- 荷物が壊れないか気にしなくて済む
ユーロスターの快適さは、
こうした「余計な気疲れが無い状態」でこそ活きると感じました。
③ 充電系|電源はあります。重要なのは変換プラグ
ユーロスターには座席ごとに電源があり、
最初から「電源がない前提」で構える必要はありません。
実際、車内で充電できる環境は整っていました。
重要だったのはUSBの有無よりも、変換プラグを持っているかどうかです。
記憶はやや曖昧ですが、ユーロスターのコンセントは
全世界対応タイプだったように思います。
つまり、ユーロスターに限って言えば
「モバイルバッテリーがないと詰む」わけではありません。
それでもモバイルバッテリーを持っていたことで、
- 座席位置やケーブル長を気にしなくて済む
- 駅構内や乗り換え中も充電できる
- 移動全体の安心感が増す
私が旅の間ずっと使っていたのは、以下の組み合わせです。
④ SIM / eSIM|eSIMは保険、安定したのは現地SIM
私は日本でeSIMを購入して出発しましたが、
後から考えると、保険として使うのが正解だったように思います。
当初はeSIM一本運用に頼っていたため、
通信が不安定で痛い目を見た場面もありました。
実用レベルで安定していたのは、現地で購入したSIMです。
- 通信が安定している
- 速度が十分
- 価格が安い
eSIMは「何かあった時の保険」、
日常的に使う通信は現地SIM、という使い分けが一番安心でした。
⑤ サブ端末(iPad)|快適な移動を「余裕のある時間」に変えた

スマホだけの移動は、想像以上に不安定です。
チケット、地図、翻訳。
すべてがスマホ依存だと、バッテリー切れ=思考停止になります。
iPadをサブ端末として持っていたことで、
- チケットや地図を別端末で確認できた
- 大きな画面で作業できた
- ユーロスター移動中に記事を1本書けた
ユーロスターの快適さを、そのまま作業時間に変換できた感覚です。
旅先で「考える作業」をするなら、
サブ端末は贅沢品ではありませんでした。
iPadは本当にサブデバイスとして回った?実際の運用はこちら
⑥ 防寒|寒かった駅構内

ユーロスター乗車で寒さを感じたのは、駅構内です。
出入国手続きや保安検査で待たされる時間が長く、
その間に体が冷えていきます。
結果的に一番助けられたのは、ユニクロのウルトラライトダウンでした。
- 軽くて小さくなる
- 旅の前半はキャリーケースに入れっぱなし
- 待ち時間の長い駅構内で活躍
加えて、ヒートテックのインナー上下が影の立役者でした。
出入国手続きや保安検査で時間がかかることを考えると、
防寒対策はしっかりしておいた方がいいと感じました。
7週間旅で「当たり前に持っていたもの」
記事では触れていませんが、7週間旅を通して「持っていて当然」だったものもあります。
- 変換プラグ
国が変わっても充電環境を考えなくて済む。前提装備。 - ワイヤーロック
防犯というより、移動中に荷物を「気にしなくて済む」ための安心材料。100均で十分。
まとめ|ユーロスターの快適さを邪魔しなかった道具たち
ユーロスターは、ヨーロッパ鉄道旅行の中でも快適な移動手段でした。
そこでストレスを感じなかった道具は、
7週間旅全体を通しても信頼できる装備でした。
- 荷物サイズと取り回し
- 電源と通信の安心感
- 作業できる環境
- 待ち時間を想定した防寒
この記事は全体像です。
各道具の詳しい比較や選び方は、個別記事で深掘りしています。
▶︎ 長期ヨーロッパ旅行キャリーケース比較
▶︎ MacBookとiPadの役割分担をまとめた記事
長期旅行の準備をする人が、
「何を基準に選べばいいか」で迷わなくなる。
それが、このページの役割です。


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