サイズ・個数・検査・列車内収納まで実体験で解説
ロンドン〜パリ間を移動する手段として定番のユーロスター。
飛行機より楽、LCCより快適と言われる一方で、「荷物ルールがよく分からない」という声は意外と多く聞きます。
- スーツケースは何個まで?
- 重さ制限はある?
- 車内のどこに置く?
- 90Lは持ち込める?
この記事では、実際にユーロスターを利用した体験をもとに、公式ルール+現場で起きがちな落とし穴まで含めて整理します。
不安を解消しつつ、「じゃあ次に何を選べばいいか」まで分かる構成にしています。
1. ユーロスターの荷物ルールは「航空機よりかなり緩い」
まず大前提として、ユーロスターの荷物ルールは飛行機と比べるとかなり寛容です。
- 追加料金なし
- 重量制限なし
- サイズと個数だけ守ればOK
LCCのように「7kg超えたらアウト」「預け荷物課金地獄」ということはありません。
その代わり、すべて自己管理・自己責任というスタイルです。
駅ではX線検査がありますが、液体制限はなし。
飲み物・食べ物も普通に持ち込めます。
ユーロスター自体の予約方法や座席選びの注意点は、
▶︎ ユーロスター予約まとめ記事 で詳しく解説しています。
2. 持ち込みできる荷物のサイズと個数(公式ルール)
大人1人あたりの基本ルール
- 大きな荷物:1点(最大85cm)
- 小さな荷物:1点(バックパック・トートなど)
ここで重要なのは、85cmが「最長辺」である点。
一般的な65Lスーツケースはほぼ問題なく該当します。
Standard / Plus / Premier で条件はほぼ同じ。
Premierは検査や乗車がややスムーズ、という程度の差です。
3. 荷物検査と駅での流れ

出発駅では以下の流れになります。
- チェックイン
- パスポートチェック
- 荷物のX線検査
- 出国審査
締切は出発30分前。
特にロンドン・セントパンクラス駅は混みやすいため注意。
都市別の動線や雰囲気は
▶︎ ロンドンまとめ記事
▶︎ パリまとめ記事
にも書いています。
4. 列車内の荷物置き場は3パターン
4-1. 車両端の大型ラゲッジラック
90Lクラスは基本ここ。
ただし完全に早い者勝ちです。
4-2. 座席上のオーバーヘッドラック
65L前後ならギリギリ可能。
実際に私は65Lを持ち上げて収納できました。
4-3. 座席下・足元
バックパック向け。
Plus席は足元がやや広めです。
Plus席の食事・サービス内容は
▶︎ ユーロスタープラス食事まとめ を参照してください。
5. 実体験ベースで分かった「90L問題」
90Lは「持ち込める」が「快適ではない」
- 棚に乗らない
- 持ち上げられない
- ラックが埋まる
という物理的ストレス三点セットが発生します。
ここで多くの人が気づきます。
「あ、キャリー選びミスったな」と。
階段・エスカレーター問題は想像以上
駅構内は意外と階段が多く、
重量制限がない=体力制限はあるという現実が来ます。
正直、
「もう電車じゃなくていいから楽に移動したい」
と思う人も一定数います。
▶︎ 荷物が多い人向け|ロンドン〜パリを飛行機で移動(Expedia)
荷物が多い=鉄道が最適解とは限りません。
6. 持ち込み禁止・注意が必要なもの
- 可燃性ガス
- 刃物・工具
- 容量の大きすぎるバッテリー
食品は基本OKですが、
英国入国時は生肉・生乳製品に注意。
7. スーツケース選びの結論:65Lが最適解
複数回使って出た結論は明確です。
- 65L:収納・移動・持ち上げのバランスが最強
- 90L:滞在型なら可、移動日が多い旅には不向き
私は荷物を減らすため、
旅の執筆環境を iPad Air中心 に寄せました。
▶︎ iPadまとめ記事
▶ MacBook vs iPad Pro 比較記事
デバイス選びも、実はキャリー容量に直結します。
8. チケット・宿・移動予約で損しないために
ユーロスターや都市間移動では
比較と予約の速さがストレスを減らします。
なお、ユーロスターの価格は
国・タイミングによって微妙に変わることがあります。
まとめ:ユーロスターは「準備した人が一番楽をする」
- ルール自体はシンプル
- 地獄を見るかどうかはキャリー選び次第
- 65L+小バッグが最も再現性が高い
この記事が、
「持ち込めるかどうか」だけでなく
「どう選べば後悔しないか」まで決める材料になれば幸いです。
振り返ると、ユーロスターが快適だった理由の一つは、
「道具が足を引っ張らなかった」ことだと思います。
ロンドンまとめ
→ ロンドン全体の情報を見直したい時に。
ヨーロッパ列車移動まとめ
→ 移動や区間の確認に使えます。
ユーロスター席まとめ
→ ユーロスターの座席比較まとめ。
iPad Air旅行中の使用感
→7週間の旅でiPad Airがどこまで作業に使えたかの実体験


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