1. ロンドンの交通費、どれで払うのがいちばん効率いい?

ロンドンの公共交通は、ほとんどがタッチ決済(Contactless)前提で運用されています。現金切符は割高になるため、旅行者は オイスターカード か 非接触型クレジットカード/デビットカード のどちらかで支払うのが基本です。
筆者は3週間のロンドン滞在(月曜スタート)でクレカのタッチ決済を利用し、その便利さとコスト面の強さを実感しました。この記事では、滞在期間や目的に応じてどちらが最適かを分かりやすく整理します。
2. 基本比較:オイスターカードとクレカの違い
| 特徴 | オイスターカード (Oyster Card) | 非接触型クレカ/デビットカード (Contactless) |
|---|---|---|
| 購入/発行 | カード代金(£7前後)が必要 | 手持ちのカードをそのまま使える |
| チャージ | 事前トップアップ必須 | チャージ不要(自動引き落とし) |
| 運賃体系 | Pay As You Go(クレカと同額) | Pay As You Go(オイスターと同額) |
| 最大のメリット | 学割など特定の割引が使える | Weekly Cap(週上限)が自動適用 |
| 最大のデメリット | 発行費用+チャージ管理の手間 | 海外事務手数料が毎回かかる |
3. 【最重要】3週間滞在でクレカが圧倒的に有利な理由

Weekly Cap(週上限)がクレカは “自動適用”
ロンドンの運賃は「月曜〜日曜」の1週間単位で上限額が決められており、この金額に達するとそれ以上請求されません。
■ クレカの場合:
月曜に最初のタッチをした瞬間から、自動でWeekly Capが計算され、上限額に達するとそれ以上は請求されません。
3週間滞在なら、この“自動キャップ”を3回利用できます。
■ オイスターの場合:
Pay As You Goで使うだけではWeekly Capは適用されず、毎週「7 Day Travelcard」を自分で購入する必要があります。
つまり、クレカは完全自動、オイスターは手動という明確な差があります。
初期費用ゼロ & チャージ管理不要
オイスターカードは発行に£7が必要で、残高管理やチャージの手間も発生します。
クレカはそのままタッチするだけで使え、残高切れの心配はありません。
筆者の体験:
月曜開始の滞在だったため、毎週気づけば上限が自動で適用され、交通費を確認する必要すらありませんでした。長期滞在ほど、この“自動最安化機能”の恩恵は大きくなります。
4. クレジットカード利用の注意点:海外事務手数料+盗難リスク

便利で強力なクレカのタッチ決済ですが、1.6%〜3%の海外事務手数料がかかる点には注意が必要です。乗車のたびに少しずつ積み重なります。
さらに、クレジットカードを毎回取り出す行為自体が盗難リスクにつながることも重要なポイントです。混雑する駅の改札付近は観光客を狙ったスリが多く、財布やカードを出すタイミングを見られると被害に遭う可能性が上がります。
スマホのタッチ決済(Apple Pay / Google Pay)を使う場合は、カードそのものを出し入れしないためスリ対策にもなります。
費用対効果の最終判断
| 条件 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 1〜14日滞在 | クレカ | 初期費用£7不要。チャージ管理ゼロ。 |
| 3週間以上滞在 & 低手数料カード利用 | クレカ | Weekly Cap自動適用のメリットが勝つ。 |
| 学割・長期割引を使う予定 | オイスター | 割引はオイスター限定。 |
5. 失敗しないための重要チェックリスト
- タッチ・イン/タッチ・アウトは同じカード(同じデバイス)で行う
スマホ入場→物理カード退出などは別人扱いになり、高額請求の原因になります。 - 地下鉄は入る時も出る時も必ずタッチ
どちらかを忘れると最大運賃が請求されます。 - スマホ決済ならバッテリー残量に注意
改札前でのバッテリー切れはよくあるトラブルです。 - 物理カードを人前で頻繁に出し入れしない
混雑した駅や観光地ではスリが多く、カードを見せるタイミングを狙われます。
まとめ:ストレスなく移動したいならクレカが合理的
短期でも中期でも、そして3週間滞在なら特に、クレジットカードのタッチ決済は「手間なし」「最安値が自動適用」「初期費用なし」とメリットが大きい支払い方法です。
ただし、混雑エリアでの物理カード出し入れはスリの被害リスクがあるため、可能であればスマホでのタッチ決済を推奨します。
一方で、割引を活用したいケースではオイスターカードが適しています。自分の滞在スタイルに合わせて最適な方法を選び、ロンドンでの移動ストレスを減らして旅行をより楽しんでください。


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