ヨーロッパ周遊ルートの決め方|訪問順・泊数・都市間移動をどう組む?

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ヨーロッパを複数国まわるとき、行きたい都市は決まっていても、訪問順・泊数・都市間移動まで決めると急に難しくなります。

私は2025年に約7週間かけて、イスタンブール、ローマ、フィレンツェ、ボローニャ、ミュンヘン、フュッセン、ベルリン、パリ、ロンドンを周遊しました。

その中では、1泊では足りなかった都市もあれば、6時間以上かけて国境を越えて鉄道移動した区間、飛行機を使った後で鉄道も選択肢だったと知った区間もありました。

この記事では固定のモデルコースを紹介するのではなく、行きたい都市が決まった後に、自分で訪問順・泊数・都市間移動を決める方法を、実際の周遊経験から整理します。

ヨーロッパ周遊ルートは「国」より都市間移動で考える

複数国を周遊するとき、「3か国だから移動が多い」「2か国だから余裕がある」と国数だけで判断しても、実際の移動負担までは分かりません。

確認したいのは、国境の数ではなく都市と都市を実際にどう移動できるかです。

私が2025年に利用した鉄道では、実際の移動時間は次のようになりました。

区間実際の移動時間
ローマ → フィレンツェ1時間36分
フィレンツェ → ボローニャ38分
ボローニャ → ミュンヘン6時間35分
ミュンヘン → フュッセン2時間05分
フュッセン → ベルリン7時間51分
パリ → ロンドン2時間29分

同じ鉄道移動でも、38分で着く区間と7時間以上かかる区間があります。

また、ボローニャからミュンヘン、パリからロンドンのように国境を越えても鉄道で移動できます。

逆に、同じ国の中でも長距離だったり、主要路線から外れた場所では地域交通との接続が必要になったりします。

そのため私は、周遊ルートを考えるなら次の順番で整理します。

  1. 行きたい都市を並べる
  2. 都市同士の位置を見る
  3. 都市間の交通手段と所要時間を調べる
  4. その結果を見て訪問順を変更する

最初から訪問順を決めない

まずは「今回行きたい都市」を書き出します。

たとえばロンドン、パリ、アムステルダムへ行きたいなら、この段階では3都市が並んでいれば十分です。

まだ、

「ロンドン → パリ → アムステルダム」

と固定する必要はありません。

先に都市を出し、その後で地図と交通を確認します。

地図上で大きな往復がないかを見る

候補都市を並べたら、地図上で位置関係を確認します。

一度西へ進んでから東へ大きく戻り、もう一度西へ向かうような順番なら、その分だけ移動距離は増えます。

ただし、一直線に並べれば完成というわけでもありません。

地図上では近くても乗換が多い場合がありますし、距離があっても直通列車で移動できる区間があります。

地図で大まかな順番を作り、交通条件を調べてから修正するくらいに考えます。

各都市の泊数は「見たい場所」から逆算する

私の実際の宿泊数は次の通りでした。

都市泊数
イスタンブール2泊
ローマ3泊
フィレンツェ1泊
ボローニャ2泊
ミュンヘン3泊
フュッセン1泊
ベルリン8泊
パリ8泊
ロンドン23泊

合計51泊です。

この中で、特に短かったと感じたのがフィレンツェでした。

フィレンツェでは1泊し、目的の一つはウフィツィ美術館でした。

ローマを14:10に出発してフィレンツェへ着いたのは15:46。翌日は17:20発の列車でボローニャへ移動しています。

1泊でも到着から出発までは約26時間あります。

しかし、その26時間すべてを観光に使えるわけではありません。

宿への移動、チェックイン、食事、睡眠、翌日の荷物整理などがあります。

ウフィツィ美術館を見る目的は達成できましたが、現地へ行くと他にも見たい場所があり、1泊では短かったと感じました。

「2泊=2日観光」ではない

泊数と丸一日観光できる日数は一致しません。

たとえば、

  • 1日目:前の都市から移動
  • 2日目:終日滞在
  • 3日目:次の都市へ移動

なら、2泊していても丸一日使えるのは2日目だけです。

もちろん短い鉄道移動なら到着日にも観光できます。

ただし、最初から到着日を一日分として数えてしまうと、予定を詰めすぎます。

泊数を決める前に「何をするか」を書く

私は泊数を決める前に、都市ごとに次を整理する方法を使います。

  • 必ず行きたい場所
  • 時間があれば行きたい場所
  • 時間指定予約がある場所
  • 街歩きに使いたい時間

これを並べてから泊数を仮置きします。

「パリだから4泊」「ローマだから3泊」と都市名だけで決めるのではなく、自分がその都市で何をするかから考える方法です。

泊数が決まった後の宿については、ヨーロッパ旅行でホテル・Airbnb・ホステルをどう選んだかで、短期滞在と長期滞在を分けて整理しています。

訪問順は所要時間だけでなく乗換も確認する

長距離移動で印象に残っているのが、フュッセンからベルリンへの移動です。

私が実際に利用した列車は、

  • Füssen 9:20発
  • Augsburg Hbf 11:09着
  • 37分乗換
  • Augsburg Hbf 11:46発
  • Berlin Hbf 17:11着

でした。

総所要時間は7時間51分で、乗換はAugsburgで1回です。

数字だけを見ると、それほど複雑な旅程ではありません。

それでも当時は、

「この乗換で本当にベルリンへ行けるのか」

と不安になりました。

知らない土地で地域列車からICEへ乗り換え、その後5時間以上同じ列車で移動するという経路だったためです。

観光地と出発駅は別に考える

今回宿泊したのはフュッセンです。

そこからホーエンシュヴァンガウへ行き、ノイシュヴァンシュタイン城などを訪れました。

そのため、

「ホーエンシュヴァンガウ → ベルリン」

ではなく、実際の長距離移動は

フュッセン → ベルリン

です。

観光地と、次の都市へ出発する鉄道駅が同じ場所にあるとは限りません。

周遊ルートを考えるときは、

  • 実際に泊まる場所
  • 長距離移動を始める駅
  • 駅までの移動
  • 乗換回数
  • 乗換時間

まで確認します。

ミュンヘンからフュッセン、ホーエンシュヴァンガウへ実際に移動した様子は、ノイシュヴァンシュタイン城を訪れた旅行記に残しています。

鉄道と飛行機は両方確認してから決める

ベルリンからパリへは飛行機を利用しました。

当時は鉄道で移動できないと思っていました。

しかし後から調べると、鉄道という選択肢もありました。

私が後悔したのは、

「飛行機を選んだこと」

ではありません。

鉄道と飛行機を比較する前に、飛行機に決めてしまったことです。

どちらが適しているかは、

  • 旅行日
  • 料金
  • 列車の乗換
  • 空港までの距離
  • 到着時間

などで変わります。

飛行時間だけでは比較しない

飛行機は「飛んでいる時間」だけを見ると短く見えます。

実際には、

  • 市内から空港へ移動
  • 空港で手続き
  • 搭乗待ち
  • 到着後に市内へ移動

という時間も必要です。

鉄道も同じで、乗車時間だけでなく駅までの移動や乗換があります。

そのため、単純に

「4時間以上なら飛行機」

のように決めるのではなく、出発地点から次の宿までの一連の移動として比較します。

鉄道路線があっても旅行日の運行は別

2026年9月時点でもベルリンからパリへ鉄道で移動できます。

一方、Berlin–Parisの直通ICEは2026年8月に技術上の理由で直通運転が一時停止され、現在確認できたDeutsche Bahnの検索例では約8時間台、1回以上の乗換が必要でした。

つまり、

「ベルリンとパリは鉄道で結ばれている」

という情報だけでは十分ではありません。

実際に旅行する日の列車を確認する必要があります。

複数の鉄道・バス・短距離フライトをまとめて比較したい場合は、Omioの使い方と予約方法で検索方法を整理しています。

※Berlin–Parisの運行条件は公開直前に再確認。

パリからロンドンはEurostarで2時間29分だった

私が2025年10月20日に利用したEurostarは、

  • Paris Gare du Nord 14:31発
  • London St Pancras 16:00着

で、乗車時間は2時間29分でした。

列車だけを見ると、国境を越える移動でも2時間台です。

ただしEurostarでは出発前に保安検査や国境審査があります。

そのため「2時間29分=ParisのホテルからLondonのホテルまで2時間29分」という意味ではありません。

ここでも見るべきなのは、列車の所要時間だけではなく移動全体に必要な時間です。

予約方法や乗車前の手続きについては、Eurostarの予約方法と乗車までの流れで整理しています。

実際に7週間ヨーロッパを周遊したルート

私の実際の旅程をまとめると次の通りです。

都市泊数次の都市への交通
イスタンブール2泊飛行機
ローマ3泊鉄道
フィレンツェ1泊鉄道
ボローニャ2泊鉄道
ミュンヘン3泊鉄道
フュッセン1泊鉄道
ベルリン8泊飛行機
パリ8泊Eurostar
ロンドン23泊終点

この順番は、一直線に進むことだけを目的に決めたものではありません。

  • 行きたい都市
  • 地理
  • 鉄道
  • 航空券
  • 予約
  • イベント

を組み合わせて決めました。

今組み直すなら泊数を増やしたい

同じ旅行をもう一度組むなら、私は泊数を削るより増やしたいです。

特にフィレンツェは1泊より長くします。

また、旅行期間を確保できるなら都市や国も増やしたいと考えています。

これは「都市数が多い方がよい」という一般論ではありません。

51泊という期間で実際に移動した自分の場合の判断です。

この旅程そのものをモデルコースとして使うのではなく、

  • 1泊だとどれくらい時間が残るか
  • 6〜8時間の鉄道移動を入れるとどうなるか
  • 長期滞在都市をどこに置くか

を考える材料として使っています。

自分のヨーロッパ周遊ルートを決める7ステップ

ここまでを自分の旅行に当てはめるなら、次の順番で整理できます。

STEP1 行きたい都市を全部書く

最初から順番を決めません。

旅行中に行きたい都市を一度全部書き出します。

候補が旅行日数に対して多くても、この段階では削らなくて構いません。

STEP2 各都市で何をしたいか書く

次に、都市名の下へ具体的な目的を書きます。

たとえば、

  • 美術館
  • 建築
  • 街歩き
  • カフェ
  • イベント

などです。

ここが泊数を考える材料になります。

STEP3 必要泊数を仮置きする

やりたいことをもとに必要泊数を置きます。

この段階では仮で構いません。

重要なのは、全部の都市を機械的に2泊や3泊にそろえないことです。

STEP4 地図で仮の訪問順を作る

候補都市を地図上で並べ、大きく往復していないか確認します。

まだ確定はしません。

STEP5 都市間の鉄道と飛行機を調べる

仮の訪問順に沿って都市間交通を確認します。

長距離区間では鉄道と飛行機の両方を調べます。

STEP6 所要時間と乗換を見て順番を変更する

ここで、

  • 移動時間
  • 乗換
  • 空港への移動
  • 駅までの移動
  • 到着時刻

を確認します。

想定より負担が大きければ順番を変更します。

STEP7 移動日を含めて全体の日数を確認する

最後に、

  • 宿泊
  • 観光
  • 都市間移動

を一本の時系列へ並べます。

時間が足りなければ、

  • 都市を減らす
  • 泊数を変更する
  • 訪問順を変更する
  • 移動手段を変更する

のいずれかを再検討します。

ヨーロッパ周遊ルートを決めるときの6項目

最後に、作った旅程を次の6項目で確認します。

  1. 各都市で何をしたいか決まっているか
  2. その内容に対して泊数が足りているか
  3. 大きな往復が発生していないか
  4. 都市間移動に何時間使うか把握しているか
  5. 乗換や駅・空港への移動まで確認しているか
  6. 長距離区間では鉄道と飛行機の両方を調べたか

私自身、7週間の旅行でフィレンツェの泊数、フュッセンからベルリンへの乗換、ベルリンからパリの交通手段について、実際に移動してから気づいたことがありました。

行きたい都市を決めた後に、泊数 → 地理 → 移動時間 → 乗換 → 交通手段を一つずつ確認していけば、都市名を並べただけの予定から、実際に移動できる周遊ルートへ変えられます。

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